作詞


「心 の なか の すきま」


                 By Ayuo
心のなかに
穴があいている。
そんなこと、
しらなかった。
でも、なかを見てみたら、
もう一人の自分がいた。
ひさしぶりにあった友達のように
彼は樸の中で
かがみ の ように
生きつづけている
でも 彼の考え方とは
必ずしも 
あわない。
彼は別の言語で考えている。
樸にとってはなつかしい
昔の村の言語。

心のなかに、
すきま が ある。
穴をうめて、
完全に一人の人になりたい。
もう一人の自分とも
友達になりたい。
彼はダイバーのように
海のなかから
突然舞い上がる。
まるで友達をさがすかのように、
まわりを見まわすが、
しずんだ顔でまた、また
きえてゆく。
一つになれることは
もうないかもしれない、

と言いながら。